上智大学外国語学部英語学科の指定校推薦面接、本当にお疲れ様でした。たくさんの準備をして臨んだにもかかわらず、想定外の質問に十分答えられなかったと感じているのですね。面接官の表情が気になり、合格発表までの日々が不安で仕方ないお気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、結論からお伝えします。今回の面接の結果がどうなるかは、まだ誰にも分かりません。そして、あなたが感じている不安は、決してあなただけのものではありません。むしろ、上智大学への強い憧れと、これまで努力してきた証拠だと捉えてください。
この記事では、面接後の不安な気持ちとどう向き合い、合格発表までの時間をどう過ごせば良いのか、そして今回の経験を未来にどう活かしていくかについて、心の整え方をお伝えします。
上智大学の英語面接を終えたあなたへ:面接官は「完璧」を求めているわけではない
あなたは「会話はできた」とおっしゃっていますね。これは素晴らしいことです。英語でのコミュニケーションが成立したという事実自体が、あなたの努力と能力の証明です。
多くの受験生が抱える不安の一つに「面接官が納得していないように見えた」というものがあります。しかし、面接官の表情や反応は、必ずしもあなたのパフォーマンスの全てを物語っているわけではありません。
面接官の「納得しない表情」の真実とは?
人間には「ネガティビティ・バイアス」という心理現象があります。これは、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意が向きやすく、記憶に残りやすいというものです。あなたは、面接官が頷いていた場面もあったと認識しつつも、「納得した表情ではなかった」という部分を強く記憶し、不安に繋げている可能性があります。
面接官の表情は、以下のような意図である可能性も十分に考えられます。
- 真剣に話を聞いている表情: 学生の言葉を深く理解しようと集中しているため、表情が硬く見えることがあります。
- さらに深堀りしたいという期待: あなたの回答に対して、もっと深い考えや背景を聞きたいという期待の表れかもしれません。
- 完璧でない部分から「素」を見たい: 面接官は、完璧な回答だけでなく、学生の「素の姿」や「潜在能力」、想定外の状況での「対応力」を見ていることが多いです。台本通りでないからこそ、その人の本質が見えるという側面もあります。
「用意していなかった質問」に「しっかり答えられなかった」という自己評価は、あなた自身に厳しすぎるかもしれません。想定外の質問に対し、その場で考え、言葉を絞り出したそのプロセス自体が、あなたの柔軟な思考力やコミュニケーション能力として評価されている可能性も十分にあります。
上智大学の合格発表日まで、どう過ごすべきか?「不安」との向き合い方
もう面接は終わりました。結果を変えることは誰にもできません。この「済んだこと」という事実を受け入れることが、不安を和らげる第一歩です。ここからは、合格発表までの時間を少しでも心穏やかに過ごすための具体的な方法をお伝えします。
1. 不安な気持ちを「受容」する
不安を感じるのは、ごく自然な感情です。まずは「ああ、不安なんだな」と自分の気持ちを認めてあげましょう。不安な感情を無理に抑え込もうとすると、かえってストレスが増してしまいます。「不安を感じるのは、上智大学に行きたい気持ちの裏返しなんだ」と、ポジティブに捉え直すこともできます。
2. 意識的に「面接」から距離を置く
合格発表までの期間、面接の記憶を反芻したり、他の受験生と比較したりするのは避けるべきです。
- 気分転換に没頭する: 好きな音楽を聴く、映画を観る、友人とおしゃべりをする、運動をするなど、面接とは関係のないことに集中できる時間を作りましょう。
- 趣味や好きなことに時間を使う: 受験勉強で我慢していたこと、やりたかったことに取り組んでみてください。達成感や充実感が、心の平安を取り戻してくれます。
- デジタルデトックス: ネット上の合格体験記や掲示板の情報は、かえって不安を煽ることがあります。意識的に距離を置くようにしましょう。
3. 「もしも」の心の準備をする
「合格」だけを考えすぎると、もしもの時に大きなショックを受けてしまいます。少しだけ、「もし不合格だったらどうしようか?」という心のシシミュレーションをしてみましょう。
- 次の選択肢を考える: 他に受験する大学があるか、今後の進路はどうするか、具体的なプランを少しだけ考えることで、不合格だった場合の心のダメージを軽減できます。
- 自分を責めない: どのような結果であっても、それはあなたの人間としての価値を否定するものではありません。指定校推薦はあくまで一つの機会であり、それが全てではないことを忘れないでください。
今回の経験を未来に活かす「学び」の視点
今回の面接は、あなたにとって大きな挑戦であり、学びの機会でもあります。結果がどうあれ、この経験は必ずあなたの未来の糧となります。
1. 「振り返りノート」で自己成長の記録を残す
今回の面接で聞かれた質問、自分がどう答えたか、もっとこうすれば良かったという反省点をメモに残しておきましょう。指定校推薦で次の面接機会がないかもしれませんが、将来、就職活動や他のプレゼンテーションの際に、この経験が必ず役立ちます。
- 聞かれた質問のリストアップ: どんな質問が想定外だったか。
- 自分の回答の再現: 当時どのように答えたか。
- 改善点: もしもう一度答えるなら、どう答えるか。
- 面接官の反応(あなたの解釈でOK): どんな表情だったか、どんな反応があったか。
この振り返りは、あなたの言語化能力や、想定外の事態への対応力を向上させるための貴重なデータとなります。
2. 自己肯定感を高める:自分の努力を認める
あなたは「準備はたくさんした」と言っています。その努力は、決して無駄ではありません。面接で完璧な回答ができなかったと感じていても、「会話はできた」という事実を肯定的に捉えましょう。
- 努力した自分を褒める: 面接に真剣に向き合い、準備を重ねた自分自身を労ってあげてください。
- できたことに目を向ける: 完璧ではなかったかもしれませんが、確実にできたこと、頑張ったこと、成長した点に意識を向けましょう。
まとめ:結果は、あなたの価値を測る唯一の物差しではない
面接は、心を込めて作った料理を審査員に提供するようなものです。最高の材料と腕を使ったつもりでも、審査員の好みやその日の気分で評価は変わるかもしれません。一度提供したら、あとはオーブンで焼きあがるのを待つように、結果は待つしかないのです。途中で味見し直しても、結果は変わりません。
「結果は、あなたの価値を測る唯一の物差しではない。挑んだこと自体が、既に勝利だ。」
今は、不安な気持ちを抱えながらも、よく頑張った自分を労り、合格発表までの時間を自分自身のために大切に過ごしてください。最高の結果を信じつつ、今この瞬間を大切に生きる。それが、合格発表までの最高の過ごし方です。あなたのこれまでの努力は、必ず実を結びます。どのような結果になろうとも、あなたは素晴らしい経験をしました。未来へ向かって、前向きな一歩を踏み出しましょう。

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