来週に迫った大学の英語面接、過去問もなく、高校にも前例がない状況で「どんな質問が出るんだろう」「どのくらいのレベルが求められるんだろう」と不安でいっぱいになっているあなたへ。その気持ち、痛いほどよく分かります。でも安心してください。大学英語面接は、事前に準備しておけば決して怖くありません。
この記事では、大学英語面接で「必ず聞かれる質問」の具体的なリストと、面接官が本当に評価する「レベル感」を徹底的に解説します。さらに、来週の本番までにできる具体的な対策もご紹介。この記事を読めば、あなたの不安は自信に変わり、面接を成功させるための羅針盤となるでしょう。一緒に、合格への扉を開きましょう!
大学英語面接、なぜ行われる?面接官が本当に知りたいこと
「なぜ英語面接なんだろう?」と疑問に思うかもしれませんね。大学が英語面接を課すのには、明確な意図があります。単に英語が話せるかどうかだけを見ているわけではないのです。面接官が本当に評価したいポイントを理解することが、効果的な対策の第一歩となります。
英語力だけじゃない!評価される3つのポイント
大学の英語面接で評価されるのは、主に以下の3つのポイントです。
- 英語でのコミュニケーション能力:
- 完璧な文法やネイティブのような発音は必須ではありません。大切なのは、自分の考えを英語で伝えようとする意欲と、相手の質問を理解し適切に返答する力です。多少つまずいても、前向きにコミュニケーションを取ろうとする姿勢が評価されます。
- 論理的思考力と自己表現力:
- 与えられた質問に対して、ただ事実を述べるだけでなく、自分の意見や考えを論理的に構成し、説得力を持って表現できるかが見られています。「なぜそう思うのか」「具体的にどうしたいのか」といった思考のプロセスを英語で説明できるかが重要です。
- 入学への意欲と適性:
- 志望学部で何を学びたいのか、将来どうなりたいのか、そして、その大学で学ぶことがあなたの夢の実現にどう繋がるのかを、熱意を持って語れるかが問われます。英語というツールを使って、あなたの個性や情熱を伝える場なのです。
過去問がないのは「あなたらしさ」を見るため
大学側が過去問を出さないのは、画一的な回答を求めていないからです。「So What階層」で述べられているように、暗記した台本通りの返答ではなく、その場であなたの思考力、表現力、対応力を評価したいというメッセージだと捉えましょう。他の受験生も同じ状況ですから、あなたがどれだけ自分自身の言葉で、ありのままの「あなたらしさ」を表現できるかが勝負の鍵となります。
面接は、あなたの個性、思考プロセス、問題解決能力を総合的に評価する場。準備は自信の羅針盤ですが、「完璧なスクリプトを覚える」よりも、「自分の言葉で伝えたいことを表現できる」柔軟性と積極性を磨くことが重要です。
【これが基本!】大学英語面接で「よく聞かれる質問」リスト
ここからは、大学英語面接で実際に「よく聞かれる質問」をカテゴリ別に紹介します。あなたの「志望理由と将来の夢は完璧」という準備を土台に、さらに回答を深掘りしていきましょう。
自己紹介とパーソナルな質問
面接の導入部分や、あなたの人間性を知るために聞かれる質問です。
- Tell me about yourself. (自己紹介)
- 面接官の意図: アイスブレイクと、あなたが何を最も伝えたいのか、自己認識はどうかを見ています。
- 対策: 2分程度にまとめ、あなたの個性、大学への関心、そして志望理由に繋がるような学業や課外活動の経験を盛り込みましょう。暗記ではなく、キーワードを覚えて自然に話せるように練習するのがコツです。
- What are your strengths and weaknesses? (長所と短所)
- 面接官の意図: 自己分析力と、弱点を認識し改善しようとする姿勢を見ています。
- 対策: 長所は具体的なエピソードを交えて、どのように大学で活かせるかを伝えましょう。短所は正直に述べつつも、それをどのように克服しようとしているのか、成長意欲を見せる形で話すことが重要です。「I am a perfectionist. (完璧主義者です)」のような、一見長所に見える短所も効果的です。
- What do you do in your free time/hobbies? (趣味・余暇の過ごし方)
- 面接官の意図: あなたの人間性やストレス解消法、多様な関心事があるかを見ています。
- 対策: 何か特別な趣味がなくても大丈夫。「Reading books」「Watching movies」「Spending time with friends」など、一般的なことでも構いません。重要なのは、その活動から何を学び、何を得ているかを英語で説明できることです。
- What is your most memorable experience in high school? (高校生活で最も記憶に残る経験)
- 面接官の意図: あなたの価値観、困難への向き合い方、学びや成長の経験を知りたいと思っています。
- 対策: 部活動、文化祭、ボランティア、学業での挑戦など、何でも構いません。その経験で何を学び、それが今のあなたにどう影響しているかを具体的に伝えましょう。
大学・学部に関する質問(準備済み項目も深掘り)
あなたが「完璧に言える」という志望理由と将来の夢を、さらに深く、具体的に語れるようにする質問です。
- Why did you choose this university/major? (志望理由 – 深掘りの視点)
- 面接官の意図: なぜ「この大学」で「この学部」なのか、という明確な理由と、そこへの熱意を知りたいと思っています。
- 対策: 準備済みとのことですが、さらに深く掘り下げてみましょう。「なぜその学問に興味を持ったのか?」という原体験や、「この大学のどの教授の研究に惹かれるのか」「特定のカリキュラムに魅力を感じる理由」など、具体性を増すことで、あなたの本気度と事前調査の深さが伝わります。
- What are your future goals/dreams? (将来の夢 – 具体性)
- 面接官の意図: あなたの将来に対するビジョンと、大学での学びがその夢にどう繋がるのかを見ています。
- 対策: 夢は漠然としたものでも構いませんが、それが「なぜそうしたいのか」という理由や、その夢を実現するために「大学で何を学び、どう成長したいのか」を具体的に伝えましょう。
- How do you plan to contribute to our university? (大学への貢献)
- 面接官の意図: あなたが大学に入学した後、受け身で学ぶだけでなく、どのように大学コミュニティに貢献し、活発な学生生活を送ろうと考えているかを見ています。
- 対策: 自分の得意なこと(例:リーダーシップ、特定のスキル、熱意)を挙げ、それが大学のサークル活動や地域貢献活動、国際交流イベントなどでどう活かせるかを具体的に話しましょう。
思考力・対応力を問う質問
あなたの柔軟な思考力や問題解決能力を見るための質問です。
- What challenges have you faced and how did you overcome them? (困難と克服経験)
- 面接官の意図: あなたのレジリエンス(立ち直る力)や、問題解決へのアプローチ方法を知りたいと思っています。
- 対策: 困難な状況に直面した際、どのように考え、行動し、結果として何を学んだかを具体的に語りましょう。失敗談でも構いません。そこからどう立ち直り、成長したかが重要です。
- What current event interests you and why? (関心のある時事問題)
- 面接官の意図: 幅広い視野を持っているか、社会や世界に関心があるか、そして自分の意見を形成できるかを見ています。
- 対策: 志望学部の分野に関連する国内外のニュースや社会問題について、簡潔に説明し、それに対するあなた自身の意見とその理由を英語で言えるように準備しましょう。完璧な知識は不要です。
- Do you have any questions for us? (逆質問)
- 面接官の意図: あなたの積極性、関心の深さ、そして面接官とのコミュニケーション能力を見ています。
- 対策: 「特にありません」はNGです。大学のウェブサイトやパンフレットを読み込み、本当に知りたいことや、さらに掘り下げたいことを質問しましょう。例えば、「貴学の〇〇先生の研究について、さらに詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」や「入学後、学生が主体的に参加できる国際交流プログラムはどのようなものがありますか?」など、意欲を示す質問を2~3つ準備しておくのが理想です。
大学英語面接の「レベル感」はどのくらい?
あなたの最大の不安の一つである「レベル感」。具体的にどのくらいの英語力が求められるのでしょうか?
ネイティブのような流暢さは不要!大切なのは「伝わる英語」
多くの場合、大学の英語面接でネイティブスピーカー並みの流暢さは求められません。重要なのは、「あなたの考えが相手に伝わる英語」です。
- 文法や発音の多少の間違いは許容範囲です。 それよりも、言葉を選びながらでも、自分の意見を一生懸命伝えようとする姿勢が評価されます。
- 焦って早口になるよりも、ゆっくり、はっきりと話すことを心がけましょう。沈黙を恐れる必要はありません。考える時間も大切なコミュニケーションの一部です。
質問への対応力と、思考を伝える論理的構成力
英語力以上に評価されるのは、質問の意図を正確に理解し、それに対して適切かつ論理的に回答できるかという「対応力」と「思考力」です。
面接は、譜面のないジャズのセッションのようなもの。基本的なコード進行(一般的な質問)はありますが、最も重要なのは、相手の問いかけにどう即興で応え、あなたの音色(声)を響かせるかです。
「So What階層」で述べられているように、面接官は「なぜそう思うのか」という思考のプロセスを知りたがっています。そのため、自分の意見を述べる際には、「結論→理由→具体例」のような論理的な構成を意識すると、伝わりやすさが格段に向上します。
自信と熱意が面接官に与える印象
「メラビアンの法則」によれば、コミュニケーションにおいて言語情報が占める割合はわずか7%。非言語情報(表情、ジェスチャー、声のトーン)が55%を占めると言われています。
つまり、流暢な英語でなくても、自信に満ちた表情、アイコンタクト、そしてあなたの大学への強い熱意は、面接官に非常に良い印象を与えます。堂々と、そして笑顔でコミュニケーションを取ろうとする姿勢が、あなたの英語力不足を補って余りある武器となります。
「完璧な英語より、情熱を込めた”I want to learn”が面接官の心を打つ。」この言葉を胸に、自信を持って臨みましょう。
来週の面接までにできる【即効性あり】英語面接対策
来週日曜日の面接まで、時間は限られていますが、今からでもできることはたくさんあります。具体的な行動を起こして、不安を解消し、自信に変えていきましょう。
鉄板質問の回答スクリプト作成と「声に出す練習」
まず、上で紹介した「よく聞かれる質問」の中から、特に重要だと思うものを選び、自分なりの回答を英語で作成してみましょう。
- スクリプトは完璧を求めず、キーワードや主要なフレーズを書き出すイメージで。 長文になりすぎず、簡潔にポイントをまとめます。
- 作成したスクリプトを声に出して何度も読み上げましょう。 実際に話してみると、つまずく箇所や表現しにくい部分が見えてきます。
- スマートフォンの録音機能を使って、自分の回答を録音してみてください。客観的に聞くことで、発音やイントネーション、話すスピードなどを改善できます。詰まる部分がないか、自然な流れで話せているかを確認しましょう。
模擬面接で実践力を養う(友人や先生に依頼)
準備したスクリプトが本当に通用するか、模擬面接で試すことが最も効果的な対策です。
- 友人や学校の先生に面接官役をお願いし、実際に英語で質疑応答の練習を行いましょう。
- 模擬面接では、予測していなかった質問にも対応できるよう、スクリプトにない質問もしてもらってください。
- 面接官役の人には、あなたの話し方や表情、声のトーンなどについてもフィードバックをもらいましょう。本番に近い環境で練習することで、当日の緊張を和らげることができます。
面接中に役立つ「つなぎ言葉」と「言い換え表現」
英語でのスムーズな会話には、「つなぎ言葉」や「言い換え表現」が非常に役立ちます。これらを覚えておくだけで、回答に余裕が生まれ、面接官にも好印象を与えられます。
- 考える時間をもらうフレーズ:
- “That’s a good question.” (良い質問ですね。)
- “Let me see…” (ええと、そうですね…)
- “Well, I haven’t thought about that deeply before, but…” (そう深く考えたことはありませんが、…)
- 意見を補足するフレーズ:
- “In my opinion…” (私の意見では…)
- “I believe that…” (私は~だと信じています。)
- “For example,…” (例えば、…)
- “However,” (しかしながら、) / “Therefore,” (それゆえ、) (接続詞も有効活用)
- 言い換え表現の練習:
- 同じ単語を繰り返さずに、類義語を使って表現する練習も効果的です。例えば、「important」の代わりに「crucial」「significant」など。
姿勢とアイコンタクトで「自信」を演出
言葉だけでなく、非言語コミュニケーションも面接の成功には欠かせません。
- 背筋を伸ばし、堂々とした姿勢を保ちましょう。
- 面接官の目を見てアイコンタクトを取ることで、自信と誠実さが伝わります。ずっと見つめるのではなく、適度に視線を外しながら話すのが自然です。
- 質問を聞くときは、真剣な表情で。答えるときは、笑顔を意識すると、ポジティブな印象を与えられます。
もし質問が聞き取れなかったら?焦らないための対処法
面接本番で、質問が聞き取れなかったり、意味が分からなかったりする可能性は十分にあります。そんな時でも焦らず、スマートに対応する方法を覚えておきましょう。
質問を聞き返すスマートな表現
聞き取れなかった場合は、遠慮せずに聞き返しましょう。聞き返すことは、質問を理解しようとするあなたの真剣な姿勢を示すことにもなります。
- “Could you please repeat that question?” (もう一度質問を繰り返していただけますか?)
- “Pardon me?” (もう一度お願いします。)
- “Could you speak a little more slowly, please?” (もう少しゆっくり話していただけますか?)
- “I’m sorry, I didn’t quite catch that. Could you rephrase the question?” (すみません、よく聞き取れませんでした。質問を言い換えていただけますか?)
考える時間をもらうフレーズ
質問の意味は理解できても、すぐに答えが思いつかないこともあるでしょう。そんな時は、正直に少し考える時間が欲しい旨を伝えても大丈夫です。
- “That’s an interesting question. Please give me a moment to think.” (興味深い質問ですね。少し考える時間をいただけますか?)
- “Let me gather my thoughts for a moment.” (少し考えを整理させてください。)
沈黙を恐れず、これらのフレーズを使って落ち着いて対応しましょう。大切なのは、パニックにならず、コミュニケーションを継続しようとする姿勢です。
【まとめ】大学英語面接は「自分を伝えるチャンス」!
大学英語面接は、未知の試練のように感じるかもしれません。しかし、これは「過去問がない」という制約の中で、あなたの素の英語力、思考力、そして何よりも「あなたという人間」を面接官に伝える絶好のチャンスです。
今日お伝えした「よく聞かれる質問」リストで準備を整え、「伝わる英語」を意識して練習を重ねましょう。完璧な英語を話すことよりも、あなたの熱意と論理的な思考、そして自信に満ちた態度が、面接官の心を打ちます。
「準備は自信の羅針盤、本番はあなたという物語の舞台だ。」
さあ、来週日曜日の面接は、あなたが輝くための舞台です。これまでの努力を信じ、最高のパフォーマンスを発揮してください。応援しています!


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